QUEST FOR THE CENTREPIECE by buna

日常を取り戻すための祈り

bunaさん(@buna)が投稿した写真




David Bowieが10日に癌で亡くなった。
僕の中では“派手な人”くらいの印象しかない。
きっと僕はPunkというシェルターにいて、
彼の影響を受けなかったのだと思う。
とにかく、冥福を。


日常を取り戻すための祈り

宇都宮へ向かう電車、窓の外の平らな景色を見ていると
“関東平野”という言葉が頭に浮かぶ。
母親の故郷が栃木県だったため、小さな頃から馴染みのある風景だった。

結局ひとりで友達の見舞いへ行くことになった。
一緒に行く予定だった友達は、前日の夜に急遽父親が入院してしまって、
それに付き添わなければいけなくなったからだった。
ずいぶんと穏やかじゃない、年のはじまりだ。

2時間半の道のり、ipodは間抜けなことにバッテリ切れ。
救いは読書だった。村上龍の『心はあなたのもとに』
金持ちの投資家と愛人たちの話。
夢中で読める内容ではなかったけれど、
ところどころに響く言葉があった。

9階建ての病院につくと、玄関で部屋番号を聞き、エレベーターへ。
今まで生きてきて、友人の見舞いは、たぶん初めてだったと思う。
廊下で足にギブスをした車椅子に乗る患者とすれ違う。
友人もあんな姿になっているのかと思うと、
落ち着かない気持ちになった。

生と死は、表裏一体、紙一重。
死の世界はいつでも僕らの側にある。
生きることが虚しくて、氷のように溶けて消えてしまいたくなることがあるけれど、
生きようとしている人が多くいる病院という空間で、
ナースコールのランプを眺めていると。
生きなければ。そう思わせられる。

酷い事故だったにしては友達は元気そうで、
「スノボーで転んだ」と言われたら信じてしまいそうだと、
冗談を言える様子だった。
友達の座る車椅子を押しながら、院内のコンビニまで。
まさか自分が友達の車椅子を押す日がくるなんてと。
口にした途端に無事だった嬉しさと、友達が経験した恐怖と痛みを思うと、
涙が溢れそうになって、必死に我慢した。

明日、15日その友達は手術をする。
ただただ、成功してくれることを祈る。

buna

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