QUEST FOR THE CENTREPIECE by buna

JUNE 2022 BEST ALBUM


ずっとここにいることになりそうな、
そんな気がして、本当かよ?と自問をしている。
どうなったら日本に帰れるのだろう。
それとも開き直って、ヒンディー語を少しは勉強すべきか。


6月のよく聴いたアルバム

今月はゆっくり音楽を聴くことができなかった。
ようやく後半から住まいが整ってきたので、
(と言っても寝室だけだけど)
音楽を聴く時間を増やすことができた。

スピーカーを買ってDJmixを作れる環境にしたい。
こっちに来て、DJをすると伝えると誰彼を紹介してくれるなどと
言ってもらえるので。少しずつクリエイティブな活動も広げていきたい。

アトリエを整えるのは、これまた時間がかかりそうだ。

 buna



世界のリアル


もうすぐインドに来て1ヶ月。
前回の記録を塗り替えた。
色々不便なことだらけで、
大気汚染で咳き込むことも多いけど。
不思議とまだ日本に帰りたくなっていない。
まだここで見ないといけないものがあるような気がしている。
その前に、仕事できているので帰れないのだけど。

世界のリアル

今日、タクシーの窓から壊れた街並みを眺めて気づいたことがある。

人間の卑しさ、弱さや儚さ。
人生の不平等さや苦しみ。喜び。
そんなものが、ここインドでは分かりやすく、
目に入ってくる。

日本では異常な潔癖症の裏に隠れて見えてこない。
英国にいた頃は、地球に生きているという感覚があって、
閉塞感を一掃しできてそれが嬉しかった。

ここインドではまた別のこの地球、世界のリアルを感じられる。
この世界を理解するには、いい環境だ。

buna

まだ非日常


3週間が経ち、少しこちらでの生活にも慣れてきた。
でも、まだこのクラクションとこの独特な匂いには慣れない。
大気汚染の影響か、時々軽い喘息にもなることもある。

日本に帰りたくはなっていないけれど、
いつまでここにいるのだろう。
そんな疑問はある。


まだ非日常

デリーの南西にあるSarojini Nagarマーケットへ。
この日も44℃の暑さで、
外にいられる時間に限度があった。

このマーケットは政府関係者の住む、

高級住宅地に囲まれていて、
2005年にそれが原因だと思われる
爆弾テロが起きた場所でもあった。

偽物はもちろん、安いものが売られていて、
来ている人もそれ相当の人たちが多かった。
しかし、ボリウッドスターなども来ることがある場所というので、
上野のアメ横みたいなところなんだろうか。

時計やエアポッド(偽物)、香水や靴磨きの押し売り、
リキシャ(トゥクトゥク)への強引な勧誘、
ゆっくり歩くこともできず、
写真撮影もかなり警戒しながらしなければならなかった。

物乞いをしてきた車椅子に座った老人がいた。
その人の顔を見たら鼻が溶け落ちて半身が焼け爛れていて、
頭蓋骨が露出しているかのように見えた。

2005年に起きた爆弾テロの犠牲者だったと思う。
その日は、その老人の顔が頭から離れなかった。

buna

44 degrees

44℃がどんな感じだと言えば、
確かにドライヤーを吹き付けられているようだ。
と言えば想像しやすいかもしれない。
そして、涙液が干上がっていくような感覚にもなる。

計画中のアートプロジェクトの下見のために美術館にいく前に、
初のKhan Marketへ。
週末だというのに人がまばらなのは、暑さの為か。
ご覧の通り、マスクしている人の方が少ない印象だ。

日本ではインドではカレーしか食べられない
と思っている人が少なくないけれど、
実際は美味しい洋食も食べられる。

インドらしいところへ行けと。
友人に言われたけれど。
しばらくは、こういう中産階級レベル以上の
生活を今回は覗いていたい。

buna

The First Day


明日で1週間。毎日が冒険だ。
インドルピーは日本国内で両替ができず、
インドの空港での両替はレートが悪いということで、
ケチって両替をしなかったことで、いろいろな人に迷惑をかけた。


初日

真夏のインド、到着すると15時台で40°。
タクシーの運転手は、工事現場に停車すると
「友達に会ってくるから待っててくれ」と
僕を車内に残して車を降りようとした。

9時間のフライトを終えほっとした矢先にこの緊張感。
 
すると運転手は一本電話をかけた後、
「後でいいや」と諦めた素振りをして再び車を走らせた。
しばらく僕は携帯を緊張感と共に握りしめていた。
突然砂が舞い上がり、通りの人たちが目を細める。
その後、数分もすると今度はスコールが始まって、
フロントガラスに大量の雨が叩きつけ、雷がなる。

まだ雨季ではないので珍しいことらしいけれど、
僕の人生はだいたいこうだ。驚かない。

用意された宿は、お世辞にも綺麗とは言えず、
窓も少なくて閉塞感がきつかった。
バスルームには大きなゴキブリ、
ベッドルームのエアコンと天井のファンは凄い音で唸り、
ほとんど寝られなかった。

確か前回来た時も、
天井のファンの音で慣れるまで寝付けなかったかもしれない。
これが初日のこと。

Chaos and Depth Season 1

2度と来ることはないだろうと、疑いもしなかった国インド。
再び9時間かけてその地を踏む。
40℃という暑さの割には、日本の夏よりもしんどくはない。

混沌と深度

インド編 Season1

始まります。

buna

日本編 本日終了

今日で、僕の日本での生活は終わり。
9時間の移動で、明日から新たな地で、
シーズン1を始める。

噂ではシーズン3、またはシーズン5まで続くらしい。
どんな生活になるのか、今は予想がつかない。

背負った責務を全うすると同時に、
芸術家としての活動もしていく。

コネクションは十分揃っているので、
あとは自分で制作の環境を整えられるかどうかだ。

人生、まだまだこれからだ。

buna

MAY 2022 BEST ALBUM


日本を離れることもあり、
たくさんの人に会った。
なのに、不思議と今月は長く感じた。
というより、九州にも行ったし、
内容の濃い1ヶ月だった。

そんな5月のベストアルバムは以下の3つ。

Tennis System – Autophobia – 2021
Warpaint – Radiate Like This 2022
Snail Mail – Lush – 2018

環境が変わったら、
聴く音楽も変わるので、
どんな音楽と出会い、
どんな音楽と共に生きるのだろう。
少し楽しみではある。

buna

Now, pack up.

今住んでいる部屋に住んで5年目、
こんなに気に入った部屋は今までなかった。
早ければ、年内には引き払うことになるので、
とても寂しい。

何しろ、いつ日本に本帰国できるかわからない。

こうやって晴れた空と雲を眺めているだけで、
幸せな気持ちになれる。
そこを一機の飛行機が飛んでいく。

あと1週間で、僕はあの飛行機に乗ることになる。

さて、荷造りだ。

buna

What do you want to see?

この世界はいくつもの層になっている。
見慣れた街も、
例えば、稼いでる額によって
見える層が変わってくるらしい。

自分が見たい層はどこだろう。

buna

Mind game



既に日本を離れた頃のスケジュールが出てきている。
来日しているインド人のビジネスパートナーに、
何が怖いのか?と聞かれた。

便利で安全な社会から離れるのが怖いというか、
不安なのかもしれない。

残り2週間を切り、会いたい友人が多過ぎて、
会いきれなそうだ。生きて帰還しなければ。



これはマインドゲームだ


フェーズの変化を感じている。
あの日、感じた歯車の狂いは、
このせいだったのかもしれない。

前に進むため、深化するために、
現実や自分自身から逃げない。

これはマインドゲームだ

自分が選んだ選択肢の結果が今ここになる。
ここではないどこかへ。

試しに言ってみる。
もっと楽しんでやる。
もっと人生を楽しんでやる。

buna



別府

シャッターがおりている店の多さに驚く。
GWだというのに、人が少ないのだから、
その厳しさを想像すると遠い目になってしまう。
僕らは、地方を見捨てるのだろうか。

人口減少が予想されている今、
どうなってしまうのだろう。

都市部に人口が集中しないように、
コロナ禍で根付き始めたリモートワークを活用して、
地方でも働ける。生きていけるよう、
そういう流れが加速して欲しい。

buna

この世界はクソなのか


誕生日だというのに、
スケジュールの関係で、
またしても両腕に二本ずつワクチンを打つことになった。
副反応で怠いまま、オンラインミーティング。
こんな時は映像はオフで良いのか。

この新しい習慣には、
マナーというものが確立されておらず、
まだまだ戸惑う。


この世界はクソなのか

「この世界はクソだ」という世界観。
つい最近まで100%共感できた。

何かがきっかけで、
そう言っている人間自身が
クソフィルターを通してしまっているのでは?
という仮定をたててみている。

その原因は、外界ではなく、
内側にあって。
問題の本質を見失ってはいないだろうか。

もちろん、この世界にはクソなことが多い。

未熟な人間が生きている場所だから、
それは仕方ない。

だから、自分の未熟さに目を見張り、
この世界をクソに
自分自身がしていないかどうか。

目の前にあることは
自分が選んだ選択肢の結果だと。

問題から目を背けて楽な方を
(時には逃げてもいい)
選ぶことなく。
闘え。

と自分自身に言っている。

buna

九州

親友を訪ねて二度目の九州。
今回は初の宮崎県にも。

とにかく緑が深く、力が漲っていて、
疲れた心身に力を与えてくれる。
大の字で寝そべりたい気持ちを抑えて、
車で目的地へ向かう。

GWはどこも混雑していると思って、
毎年諦めて出かけもしなかったけれど。
場所によっては、ストレスなく楽しめるようだ。
もしくは、コロナ禍だからなのだろうか。

純度を上げるためにも、
こういう時間が必要だ。

buna

Let chaos and depth soak in.

残りの日本での日々を噛み締める。
後いくつ作品を完成させることができるだろう。

前回行ったときは1ヶ月ほどで、
逃げるようにして帰国したけれど。
今回は仕事なので、
そういうわけにはいかない。

そして、前回とは別世界と言っても良い
眺めを見ることになるだろう。

今はまだ不安の方が大きいけれど、
インドを経由しなければ、
僕にこれからの人生はないようだ。

混沌と深さを、染み込ませようと。
今は考えている。

掴んだチャンスを
ポジティヴな力に変えた者勝ちだ。

buna

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