QUEST FOR THE CENTREPIECE by buna

あの頃にあって、今ないモノ

Untitled


ヨーロッパなどでは、友人でも初対面でも会ったときにハグ(抱擁)をする。
その上、頬にキスを2回、地域によっては3回の場合もある。

テレビやネットなどのヴァーチャルなものに浸かった生活をしていると、
初対面の人間とのハグは強烈な体験だ。その肌や産毛の感触がしばらく余韻として残る。

これに慣れるまでは、ハグした後にぐったりしてしまうこともあり、
疲れているときは敢えてハグをされないように、
「ワタシノクニデハヤリマセン」というようなバリアを張ってしまうこともあった。

この体験から、二人の人間が出会うというのは、凄い生々しいことだと気づかせられた。
そう思うと日本での出会いは、Skypeで会話しているのとあまり変わらないのかもしれない。



あの頃にあって、今ないモノはなんだろう。

音楽でも芸術でも、数十年、数百年も前の作品と触れると、
人類は衰えてしまったかのように感じることがある。

技術面は発展して来たけれど、それらが発達すればするほど、
薄まっていく何かを感じる。

そう感じている自分自身も、
その薄まった作品をつくっている人間のひとりかもしれない。
そんな危機感をいつからか感じはじめていた。

それじゃ、あの頃にあって、今無いモノはなんだろう。

それは一つに“生きている”という強度のある実感じゃないかな。
そんな気がしている。

ハグぐらいで疲れている場合じゃない。

buna

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