
year:2014 No.3700 ※オリジナルはカラー
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心が疲れると山に行きたくなります。
澄んだ空気、草木や土の香りの中、黙々と歩いて頭が真っ白になるあの瞬間を求めているようです。
心の汚れが流れ落ちるような、あの感覚をです。でも、すぐに山に行けそうにないので、
近所の自然公園を天気の良い日にでも歩いてこようと思います。生憎今日は雨です。
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正しい方向に- come as you are –
常識やモラルが時代と場所によって変わるように、
自分が存在している環境で、“普通”だと思ってたことが、
少し場所や時間をずらすだけで、それが悪いことだったり、
良いことにも変わります。
車などを運転する人ならわかると思いますが、
ある地域や通りでは、時間によって一方通行になったり、
歩行者天国になったり。時間と場所によって変化します。
なので、今、自分がどこにいて、どの時間帯にいるのか。
それを自覚して、臨機応変に対応しなければいけません。
これが人間関係にも言えて、相手だったり、
そのコミュニティにはどんなルールや“普通”があるのか。
それらを知り、それが自分のいるべき場所なのかを判断します。
もちろん、そこしか物理的に居場所がないのであれば、
そこのルールや普通を変えて、自分の精神的居場所を自らつくらなければいけません。
一人でいるより、例えそれが自分らしくいられないコミュニティでも、
何かに属している方がましだと。そう言う人もいます。
長い物には巻かれろで、少しずつ自分らしくない状態が“普通”の状態になり、
自分に“これが普通なんだ”と嘘をつきながら生きている人もいるでしょう。
乱暴に言ってしまうなら、そもそも、だいたいの“普通”とか“常識”なんていうものは
疑ってかかるべき、思考停止システムです。
それよりも一人でいて、自分を見つめて、
自分の生きたい人生について考えたいです。
そして、同じ価値観の人と時間を共有して、自分が思っていることを彼ら彼女に投げて、
キャッチボールをしながら、自分の意見だったり、生き方みたいなものを
確かめ、築くことが、自分たちの人生を正しい方向に導けると信じています。
もちろん、同じ価値観の人とばかりこれをすることにはリスクはあります。
なのでバランスよく、視野は広く持っていたいものです。
buna
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自分宛に思い当たらない会社から手紙が来て、仕事の依頼か何かだろうかなどと、
少し期待しながらあけてみると請求書がまず出て来てきました。
その瞬間に期待が不安に変わり、恐る恐る中身を探ると大量の3D眼鏡が入っていました。
そうです。また今夜から3D眼鏡の“あいつ”が我が家に来ます。
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ミャゴレグノ「猫の不思議な世界」
先日、大学時代の友人、鈴木美波の個展に行ってきました。場所は東京は谷中。
住宅街にあるその民家のようなギャラリーは、
本物の猫と彫刻の猫が出迎えてくれる、心温まる場所でした。
彼女の立体表現への挑戦、それは新たな可能性を感じる希望でした。
今後の活躍が更に楽しみです。
また、自分の作品も立体化したらどうなるんだろう。
などと考えてみる、良い機会になりました。
彼女のイラストもとてもカラフルでリズムカルな楽しい絵なので、
そちらもチェックしてみてください。
展示会は来月2日までやっているので、
お近くに行った際は覗いてみてあげてください。
buna
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2014年2月20日(木)〜3月2日(日)*2/24〜26休廊
ミャゴレグノ「猫の不思議な世界」
イラストレーションの制作テーマである「不思議な街」とミャゴレグノの制作テーマである、
「絵からそのまま飛び出してきたような組木立体イラストレーション」。
今回は、猫をモデルに猫の目線で、不思議な街の色々な所に見え隠れする猫たちを、
平面と立体で表現します。
*作家在廊予定日:会期中全日
http://gallery.necomachi.com/
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久々にJICOO The Floating BarでDJさせて頂きます。アンビエント・セットになるので、
ゆったりと東京湾をクルーズしながらの夜景と音楽とお酒、この機会に楽しんでもらえたらと思います。
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Lounge on the BLUE vol.15
–03.07(fri) 20:00-23:00
Music selector:
– DJ 蟻 [ari] (moph records)
– Deepest Rebel a.k.a. buna
– suno (mute / shower)
Charge:
2,500yen
※フローティングパスは船から降りない限り乗り放題です。
料金には乗船料とエンターテインメント料が含まれます。
Boarding time:
日の出桟橋発着所 20:00 21:00 22:00
お台場海浜公園発着所 20:30 21:30 22:30
※どの時間からでもご乗船いただけます。
最終便は23:00に日の出桟橋帰港となります。
“on the BLUE” は東京湾に浮かぶ海抜0mの船上バーJICOO(ジクー)にて開催される海の上のミュージックサロン。
月に数回の金曜日の夜、多様な音楽をキーに多様な人々が集い、
グラスを傾けながら新しい出会いを語らう、東京湾の夜景と音楽が結ぶロマンティックなコミュニティです。
Music selector profile:
-DJ 蟻 [ari] (moph records)
moph records所属。90年代中頃より大阪でDJ活動を開始。2001年から東京に拠点を移し、
2006年に黎明期のmoph recordsに加入。Plaid, Ulrich Schnauss, i am robot and proud, Ian O’brien,
Claude Young Jr., TM404/Andreas Tilliander,竹村延和, dot i/o(mito from clammbon)など
国内外の様々なアーティストと共演している。
世界的にみても珍しいElectronicaを中心にDJPLAYし、原曲に捉われない独自の解釈でジャンルを超えて音を紡いでいく。
暖かさ&硬さ、柔剛織り交ぜた音の空間を作り上げ、その独特の世界観には定評がある。近年はEMAF TOKYO 2013、
野外FES等の大型イベントにも出演しており、通常のDJだけでなく、5台以上のCDJを同時に使用し、
即興的なLIVEパフォーマンスとしてSoniCouture LIVE DJ SETも積極的に行っている。
直近ではInter FMで放送されたDJ Mix 『A Young Person’s Guide to EMAF TOKYO 2013』が好評を博し、
タワーレコード・エレクトロニカ・キャンペーン用のDJ MIXの制作・監修を行うなど様々な方面で作品を発表している。
またインタビュー等の音楽ライティングも行っており、その多彩な活動に期待されている。
http://www.mophrec.net
–Deepest Rebel a.k.a. buna
サウンド・コラージュ的な手法を軸に、電子音楽や実験音楽、
アンビエントなど幅広い素材をつかって物語を綴るようなスタイルが特徴。2012年には英国のネットラジオ、
THE SEDNA SESSIONSのカウントダウン・プロジェクトにmixを提供し、再生回数で第2位。
一方、JICOO The Floating Barでは、東京湾から見える都会的な美しい東京の夜景にとけ込むような選曲で、
ゆったりとした時間を演出。
その他ではグラフィック・デザイナーや絵描きとしても活動中。国内外で展示会やライヴパフォーマンスを行い、
海外レーベルのCDやレコードのアートワークなどを主に手がける。
千葉県北西部を拠点とする音楽とアートのプロジェクト、Trench Warfare主宰。
http://www.mixcloud.com/bunaism/
http://www.bunaism.com/
–suno (mute / shower)
東京都出身。1974年生。2000年よりラウンジを中心としたDJ活動開始。
DJ / プロデューサー集団『流-RYU-』のメンバーであった、
SakuHana a.k.a Eisei SAKUKA (DJ SAK)に見出され、
氏が主宰する音楽集団『sTILLkid A.P.』の一員として共に活動中。
また、フリーランスのグラフィックデザイナーとしてThe Dublessのジャケットアートワーク等も手がける。
more info:
http://www.jicoofloatingbar.com/liveinfo/#post-1507
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布団から出にくい季節です。それでも大抵の人は6時とか、7時に起きて働きに出ているわけです。
自分にもそういう時期がありましたが、またそういう生活をできるのでしょうかね。
その仕事に“やりがい”を見つけれたり、どうしてもやらなきゃならなくなったら、
頑張れるのだろうな。とは思います。できたらのんびり暮らしたいですが、
日本だとやっぱり難しそうです。
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BEST2013
レーベル、術の穴の企画、BEST2013に参加させて頂きました。
こういう企画に声かけてもらえるのは意外と嬉しいのです。
頭の整理になりますからね。
http://subenoana.net/best2013/
声をかけてくれたLenoくんありがとう。
buna
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関東は先週末以上に大雪が降りました。雪国の人からしたら、なんてことはないのでしょうけど。
どうあれ寒いのです。だというのにこのタイミングで灯油を切らしてしまいました。
車でスタンドまで買いに行かなければならないので、もう少し雪が溶けるまで、
残り少ない灯油を大事に使わなければなりません。
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じっくり向き合うこと
1日で約6000億回も細胞分裂が起き、3ヶ月で全ての細胞が入れ替わるらしいです。
人間はそのように常に“始まり”と“終わり”を繰り返しているわけです。
日常でそれを意識したり、自覚するのが難しいように、
“終わり”があるということを、いつの間にか忘れて過ごしてしまいます。
諸行無常や一期一会など、仏教や茶道などではこのことを忘れることなく、
大事に過ごしなさいと教えています。言うのは簡単ですが、
なかなか特に現代は難しいですね。自分もたまにやってしまいますが、
人と会っていても、会話の隙間から逃げるように携帯いじってたり、ゲームしてたり。
目の前にいる人(たち)が、数時間後、数日後にもまたそこにいるとは、
誰も言い切れないですから。“わかっちゃいるけど、なかなかできない”
だからこそ仏教などでも戒めているのでしょうけど。
TwitterやLINEなどのリアルタイム性の高いSNSが流行ってから感じていたことですが、
全体的に何かとじっくり向き合うことが少なくなったような気がしています。
流れて来る情報を追いかけて、表層的な繋がりによって、
自分自身や孤独から逃げようとしているように自分には見えます。
もちろん、それらから逃避することは悪いことばかりじゃありません。
何が言いたいかというと、“いつも”とは言わなくても、目の前にいる人(たち)や自分自身、
モノや音楽などと向き合い、一歩踏み込む時間を大切にしてもいいのかなと。
buna
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自分自身も人の言葉に傷ついたり、誤解をされたり、したりして、
嫌な思いや哀しい経験をしてきました。なのに時々言葉を選び間違えたり、
雑になって人を傷つけてしまうことがあります。
酒を吞んでるときは特に要注意ですね。
言の葉
こういうことを書くと、また気難しい人と思われて、
近づきにくい印象を持たれるんですけどね。
よく“若い人たち”の言葉遣いに不快感を表にする“大人”がいますが、
自分もそのひとりです。それが30歳を越えた人となると、
初対面だった場合は高い確率でシャッターを下ろします。
そうならずとも表情は和やかでも心で舌打ちはしますね。
「まじか」とか、「フツウに」、「〜じゃね?」とか。例えばそんな言葉遣いです。
年齢が原因ではなく、10代からそんなタイプだったと思います。
どちらにせよ、面倒な人間なわけです。
buna
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この大雪前夜に御徒町で集った高校の同級生6人とのプチ同窓会は、
普段会うことがなかなかないタイプの人たちとの再会でした。
20年ぶりではありましたが、基本的に人は大して変わらないようです。
ただ、自分があの頃に感じていた、疎外感みたいなものはあまりありませんでした。
きっとあの頃は「自分は自分、彼らは彼ら」という受け止め方、棲み分けができず、
小さなコミュニティや自分自身の狭い視野に苦しめられていたように思います。
そんな状況で音楽や芸術に救われ、後にそれらに遥か遠くの国まで移動させられ、
紆余曲折あり今の自分があります。
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昇華 – sublimation –
心理学用語に昇華(ショウカ)という用語があります。
これは社会的に認められなかったり、実現が不可能なことで満たされない欲求を、
別の社会的に認められた、高レベルかたちで欲求を解消すること、
解消しようとすることを言うそうです。
自分のような芸術家は、例えば、性的欲求や攻撃欲求を作品を制作することで解消することができ、
同時に芸術作品という社会的に認められるモノを生み出すこともできます。
これも一種の“昇華”になるようです。
(芸術家の中には、例えば小説家や俳優、音楽家みたいなひとたちは、
それだけでは足りない印象を持つことが多く、この違いは興味深いです)
最近既婚者に会う機会があり、彼ら彼女が風俗に行っていたり、
浮気をしていることが多くて驚かされます。
その多さは、自分もいつかそうなってしまうのだろうかと。
不安になって恐怖すら感じてしまうほどです。
結婚というシステムのバランスを維持する方法については、
色々あるのでしょうけど、自分の周りにいる理想的で微笑ましい夫婦のような人たちが
もっと増えて欲しいです。
buna
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これは2012年の夏に日光にて撮影した写真です。
一人の人間の存在が周辺に与えている影響を視覚化していると言えると思います。
激しく動けば、激しい波が起こり、ゆっくりと動かせばゆっくりとした波が起こります。
ある科学者によると、海に落ちた小石1つが作り出した波は海全体に影響しているそうです。
先日ここに書いた聴覚障がいのある方の話、良い音は気持ちの良い空気振動として伝わる。
ということと同様で、悪い言動は、悪い波になり、良い言動は良い波になって周辺に伝わる。
そう想像してみると、この世界には色々な人の言動、心の動きで波が起き、
互いに影響しあっているわけです。ちょっと怖い話ではあります。
なので、自分の言動だけでなく、制作をする際にも責任をもって、
良い波を起こせるようにと、そう心がけています。
buna
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ここ数日良い天気が続いています。明日あたりから雪が降るとか、降らないとか。
そして、2月になりましたが、まだまだ新年会シーズンは終わりません。
今週は高校時代の友人たちとのそれが二回あり、数年ぶり、二十年ぶりに会う友人たちなので、
彼ら彼女と、そして自分の変化と成長を確認できる機会になりそうです。
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燃え尽きるまで
時間をかけて少しずつ草木は背丈を伸ばし、幹を太くしていき、
そして少しずつ朽ちていくというのが、生命の終わりの1つの姿です。
それが時として、雷や山火事などで一瞬にして裂かれ、灰になります。
これも生命の終わりの1つの姿でもあります。
“終わる”というのは、そういうことのようです。
buna