
幸いにもリモートワークが続いている。
しかし、そろそろ少しずつ出勤数を増やていくことになりそうだ。
日本は311とコロナの経験から学ぶことはできるだろうか。
珍しく、新作のイメージがぼんやりと頭に浮かんでいる。
これをどう具象化するか。
この混沌した世界で、自分が表現すべきことは何か、
そんな芸術家らしい自問をする余裕もなかった。
日々の生活が充実していることは幸せなことだ。
ただ、創造的な時間を追いやっていると、
まるで自分が薄まっていくようだ。
buna
コロナの次は人種差別をきっかけとした暴動。
この世界はどうなっているのだ。
英国で人種差別を受けた経験がある。それも差別の対象になりがちな黒人から。
その理不尽さ、悲しさ、辛さを知っているだろう彼らが、更に僕らアジア人を差別する図式。
格差は必要悪なのだろうか。
最近特に階級社会のインドのことを調べているので、
なおさら疑問に思うことが増えた。
これは他人事ではなく、江戸時代の日本にもあった制度だ。
誰かより自分は優れている。そう思うことで成り立つシステムがあるのだろうか。
もし成り立つとしたら、それは親子の関係のようなもので、
上の者は下の者の生活に責任を持つような、大切にするようなシステムであって欲しい。
そして、差別や偏見は僕の心にもいつの間に根付いている。
これは無視できない。
だから、僕は差別するな。偏見を捨てろ。と自分に言う。叫んだりしない。
叫ぶことを否定しているのではなく、あれは僕の表現方法ではない。
もちろん、破壊や暴力も違う。
「じゃぁ、今のお前には何があるのだ?」
そう問い詰める。
buna