
絵を描くとき、呼吸が大切なのだけれど。花粉症で鼻が詰まっているから、調子が出ない。
まるで魔法を忘れた魔法使いのような不安さえ感じている。
鼻詰まり以外に、大きな理由があるような気もしている。
ケミカルはやらない
僕らが90年代に大否定し秋葉原で行方知らずになったケミカルジーンズ。
あれを履いている女子を電車の中で見かけて軽くパニックになって、
友人たちにLINEを送った。
「あ・の・時、殺・し・た・あ・い・つ・が・目・の・前・に・い・る」
そんな勢いだったかもしれない。
しかも、その子はおしゃれに着こなしていたものだから、
僕の中で価値観が何度かひっくり返ることになった。
そうか、あれから30年近く経っているのだから、
そんな変化があっても不思議ではないのかもしれない。
「おしゃれなモノだと思っていましたよ」
と答えたのは21歳の友人。
それでも、僕はケミカルジーンズを履くことはないだろう。
一瞬でも、おしゃれだと感じたとしても。
それはありえない。
buna
自分の半分しか生きていないような年齢の友人たちと接することが多く、 説教じみたことを言ってしまい、後で少し反省をする。
理想は、相談されたら助言として伝えるスタンスなのだけど、 どうも言わないといられない。昔の自分を見ているかのようで、 黙っていられないのだ。
今何を感じているか
相変わらず、制作時間があまりないけれど、アイデアはあるので、 1時間でも時間があって、体力が残っていれば絵を描いている。 最近は、失敗したり、完成させることができなかった作品を切り貼りすることが多い。
前に進むには結局、壁を登るか、打破して行かなければならない。 もう少しで一つの壁を乗り越えれそうな、そんな状況であるし、 人との距離に敏感にもなり、ウイルスが漏れ出すイメージなど、 この新作は今の自分が感じているものが表出されているように思う。
buna