
ろくに桜を眺めることもせずに春を迎えてしまった。
全体的には順調に進んでいるはずなのに、
不安が残る。不安を感じるのは僕の才能かもしれない。
ただ感じるだけ
芸術家がどのような気持ちで、その作品を作ったのか。
それを知らずに、そこに関心を持たずに、
アートが理解できたと言えるのか。
表面的な綺麗さと面白さだけを楽しまれて、
僕らの作品は消費されていくのだろうか。
そんな考えが浮かんで、虚しい気持ちになった。
ただ、僕が音楽を聴くとき、
その曲がどんな心境の時に作られたかに、
興味はあったとしても、
ほとんどの場合、知ろうとはしない。
ただ感じるだけだ。
それはアートも同じで、
僕らがどういう心境でとか、
考えで描いたなんて、
頭で知ろうとなんてしなくて良くて。
むしろ、観た人がそれを描いた人の
心境や世界に誘われて初めて本物の作品なのかもしれない。
buna
僕が10代の頃に影響を受けたパンクカルチャーは
楽器がろくに弾けなくても、
吐き出したい感情やメッセージさえあれば、
誰でもが表現ができた。
今話題のAIアートも、誰でも作れることから、
パンクカルチャーに似た既存のシステムを破壊することが可能だ。
ただ、そこに吐き出したい感情やメッセージが
感じられないものが多くて、僕の心には今のところ響かない。
buna
「芸術的なものが(本物の)芸術を見えないようにしている」
確か、白州正子さんの言葉だったと思う。
この言葉が最近、よく頭に浮かぶ。
もちろん、僕は本物でありたい。
SHIBUYA NFT ART JUNCTION 2023
先週末の展示会は、
悪天候と
NFT周辺の盛り上がりが落ち着いている
タイミングもありましたが、
去年と同数の来客数になりました。
今話題のダンサーのアオイヤマダさんと夢無子さんのパフォーマンスも
見応えがあり、展示会のメインのコンテンツとなっていました。
デジタルアートにとってNFTのような、
証明書は今後は必要になります。
暗号通貨が絡むとハードルが高くなるし、
購入してもどう楽しめばいいのかもわかりません。
その選択肢を増やすことも課題です。
まだまだ初期段階の技術、今後どうなるのでしょうか。
どうあれ、今の僕はアナログの絵が描きたい。
そして、少し休みたい。
buna