
この暑さの中、外出する気にもならず、エアコンの効いた部屋で過ごす毎日。
夏らしいことは8月に計画中。
それぞれがそれぞれの場所で闘っている
ギャラリーを立ち上げることになり、アーティストを集める一方で、
その運営とアート業界の勉強をしている。
初めてのことなので何から始めて良いのか、手探り状態なので、
その道の経験のある方に話を聞かせてもらっている。
このギャラリーは、アーティストが制作を販売し、その販売利益で生活をし、
また制作に集中できるというエコシステムを作ることが目的の一つにある。
なので、売らないといけない。
これがどんなに難しいことなのかは、身をもって体験している。
「売ろうと思わなければ売れない」といつかある人が言っていた。
そんな中、運よく日本を代表するアーティストのスタジオの見学の機会に恵まれた。
そこで見たものは、工場だった。
工場や倉庫で働いた経験のある僕としては、新鮮さはなかったのだけれど。
「売れるものを作る」「売るために作る」という姿勢が大きく僕とは違かった。
純粋芸術がどうのと言うつもりはない。
それぞれがそれぞれの場所で闘っているだけだ。
その人も、数百人のアシスタントを24時間のシフトで働かせ、
毎日数百万近くの製作費が消えていく。
そんなプレッシャーの中で闘っているあの人を尊敬をする。
言ってみれば、僕らの日本人アーティストに希望を見せてくれている1人だ。
勝ち方や生き様を見せてくれている人だ。
続く
buna
コロナ禍を無事に乗り切ったと思っていたら、
第9波にやられてしまった。
オミクロン株でここまでしんどいのだから、
以前の株がどれほどしんどかったのだろう。
Le choc du futur(The Shock of the Future) 2019
倦怠感が酷く、音楽が聴きたくなかった。
これは本当に珍しいこと。
なので、大半の時間を映画やドラマを目を半開きで観ながら過ごした。
(残念ながらできる限り仕事もしなければならなかった)
陽性という検査結果が出てから9日後、
やっと目を全開で観ることができるようになり、
『The Shock of the Future』というフランス映画を観た。
1970年代後半のフランス、
新しい音楽の可能性を探る若き女性ミュージシャンが、
ある日、日本製の電子楽器に出会い、
理想のサウンドを見つけるという1日を描いた映画。
レトロなごっついシンセの前に
女性がいるという絵だけで電子音楽好きとしてはたまらない。
映画としてはとくにわかりやすい起承転結もない。
でも、フランスの文化水準の高さを感じることができる。
そして、クリエイティヴになれた映画だ。
buna