
ろくに桜を眺めることもせずに春を迎えてしまった。
全体的には順調に進んでいるはずなのに、
不安が残る。不安を感じるのは僕の才能かもしれない。
ただ感じるだけ
芸術家がどのような気持ちで、その作品を作ったのか。
それを知らずに、そこに関心を持たずに、
アートが理解できたと言えるのか。
表面的な綺麗さと面白さだけを楽しまれて、
僕らの作品は消費されていくのだろうか。
そんな考えが浮かんで、虚しい気持ちになった。
ただ、僕が音楽を聴くとき、
その曲がどんな心境の時に作られたかに、
興味はあったとしても、
ほとんどの場合、知ろうとはしない。
ただ感じるだけだ。
それはアートも同じで、
僕らがどういう心境でとか、
考えで描いたなんて、
頭で知ろうとなんてしなくて良くて。
むしろ、観た人がそれを描いた人の
心境や世界に誘われて初めて本物の作品なのかもしれない。
buna