
久々にDJのブッキングが来て、
またそれまでは、時間が空けばDJの準備に集中してしまうだろう。
起伏の激しい生活の影響で、
描き始めた絵は、また部屋の隅に追いやられている。
あの頃の恵まれた環境に甘えていた自分を、
タイムスリップして、説教してやりたい。
こっぴどく説教してやりたい。
「“針の穴に糸を通す”感覚で、
次々と目の前に現れる選択肢を選ばなければいけない」
あいつはそう言ってた。
せめて10年後の自分が、
今の自分を説教しに来たがらないように、
なんとかしないと。
buna
泥沼を歩くような日々。
前に進んでいるような気はするけれど、
何しろ足元が重い。
いい方向に向かうイメージができない。
ダークサイドに堕ちるなと、
自分に言い聞かせる。
これはマインドゲームなんだと。
心理学では、
あるグループ(国、組織など)の中、
それぞれで光と闇の量は決まっているという説がある。
あなたが光を得るためには、
誰かがその分の闇を引き受けなければならない。
例えば、光を背負う教師の子供に、
問題児が多いのも、この陰陽のバランスから来るらしい。
辛いことがあったら、
これは誰かが幸せになるために、
自分が闇を背負ったと。
そう思ってみたら少しは楽になるのだろうか。
「なんで俺ばかり闇を背負わないといけないんだ!?」
今の僕ならそう叫びたくなる。
buna