
音楽にぶらさがって生き続けて、もう30年以上が経つ。
テープからCDへ、MDからMP3、最近はFLACやWAVのハイレゾ音源、
そしてレコードで音楽を聴いている。
もうこれからも変わり続けるのだろうか。
ハイレゾ音源対応のイヤホンやヘッドフォンが開発されても、
僕ら人間の耳が聴くことができる音には限界がある。
あとは、そのハイレゾ音源を聴くことができるように、
人体改造するしかないのだろうか。
Ghostly Kisses
カナダのモントリオール。
地図上ではNYに近いように見えるけれど、飛行機で2時間弱かかるようだ。
そこを拠点に活動するDream PopユニットのGhostly Kisses 。
この1stアルバム『Heaven Wait』、
Bill Evansのアルバム『Undercurrent』のジャケを彷彿させるアートワークは、
コロナ禍という闇から、もう少しで抜け出せそうな、
そんな世界が表現されているのだろうか。
透明感のある女性ヴォーカルの声が、疲れた心に染み入る。
今年、このアルバムを何度聴くことになるだろう。
https://ghostlykissesmusic.com/
三連休、遠く西の方に行く計画はあったのだけれど、
この状況ではそんな気にもならず。
いつも通り、映画と音楽漬けになって過ごす。
残りの人生をこんな風に過ごしていくのかもしれない。
空虚感が部屋に広がっていく。
それを消す去るために残り3時間半、
日付がかわるまでに、いくつかの選択肢を引っ張り出す。
『パターソン』(2017)
ジム・ジャームッシュの映画というと、
アート系の学生がアート系ぶって話題にあげる。
そんな印象(偏見)を僕は持っている。
確かにシャレている。理由はわからないけどシャレている。
ポストカードになりそうなシーンが多い印象だ。
『パターソン』では光が綺麗だった。
そして、イラン人女優のゴルシフテ・ファラハニも美しい。
特に派手なハプニングが起きるわけでもなく、
ジム・ジャームッシュの映画らしく、
淡々と進む。
詩が出てきたり、知的な会話をする人、
愛に生きる人。コインランドリーでラップの練習をする黒人。
愛らしい登場人物が魅力の映画かもしれない。
シンプルな人生を、愛と共に生きられる日が僕にも来るのだろうか。
【あらすじ】
ニュージャージー州パターソンに住む
バス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。
彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)
にキスをして始まる。
いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、
心に芽生える詩を秘密のノートに書きとめていく。
帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。
バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。
そんな一見変わりのない毎日。
しかし、パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、
思いがけない出会いと共に描く、
ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。
https://longride.jp/paterson-movie/
buna
週末の休みのために生きている。
そう言っても過言ではないのに、外に一歩も出ずに映画と音楽に潜って。
気がつけば日曜日の夜19時になっていた。
言い訳をするように、作品を作って、最近また弾き始めたベースを練習する。
「あなたにとってアートとは?」と聞かれたら、
「生きていることの言い訳」と答えるだろう。
先日、何を追求し、表現しているか。
と聞かれたことがあって、
こういう質問は久しく聞かれなかったし、
考えもしなかったから、「見たことがないようなビジュアルが作りたい」
などと薄っぺらい答えをしてしまった。
そもそも、こういう問いをしない、されない環境や状況はどうなんだろう。
”頭を「無」にしたかったのだから、良いじゃないか?”
と禅的なことで正当化して、馬鹿になっていくことは避けたい。
さて、誰と話そう。
buna