
ギャラリーの立ち上げプロジェクトをしている。
アートをビジネスにする難しさ。
そして売るために作ることへの戸惑いが少しあるものの、
人が喜んで買ってくれることは悪いことじゃない。
料理人だって同じじゃないか。
アーティストと出会える場はどこにあるのだろう。
あなたと会えるのはどこですか?と聞かれたらなんと答えよう。
あそこに行けば会える。なんて場所はない。
あったとしても、話しかけられるのだろうか。
そもそも、人と人が出会うというのは、
ある種の奇跡なのに、なんとなく出会ってしまっている。
話が外れたけど、まずは自分自身が誰かと出会いやすくすることからだろう。
というわけで、色々なところに顔を出そうとしている。
しばらくは東京エリアになってしまうけど。
buna
忙しい中、最近仲のいい友人たちと強引に京都へ。
写真を撮ることと、京セラ美術館で開催されている
アンディ・ウォホール展を観るのが目的だった。
アンディ・ウォホール展は、
アンディ・ウォホール自身と彼の作品を
多角的に見ることができる充実した内容だった。
技術的なヒントが欲しく
自分の想像と経験で、
彼がどのように一枚の絵を、
どのような版を重ねて制作したのか、
研究した。
おかげで2、3つ新しい実験をするイメージができたけれど、
これをいつ実行するのか。が課題。
日々仕事に追われて、制作時間と体力、
気力が残らない環境の今、
このままで良いのだろうか。と自問は避けられない。
「いつかきっと」をいつまでそのままにしておくのか。
さて、今日こそは制作をする。
buna
自分次第では、成長できる環境にいられているのは幸運なことだ。
でも、成長痛が伴うから、逃げてしまいたくなることもある。
自分の居場所はここで良いのだろうか。
などという都合の良い自問をぶら下げて。
ただ、周りからそんな声が聞こえ始めたら、
一度真剣に考えた方が良い。
どこからかのメッセージかもしれない。
Karshni-Josephine On The Floor
インドはムンバイを拠点として活動するシンガーソングライターのKarshni、
(彼女の名前の正しい発音はまだわからない)
インドでもライヴ音楽を楽しみたくて探していたとき、
Bandcampで彼女の歌声と出会った。
聴いてもらえばわかるように、彼女の声は透き通っていて、
少しばかりの危うさも共存していて、癖になる。
特にこの曲は彼女の代表曲になってもおかしない名曲だ。
残念ながらまだライヴには行けていないけれど、
いつか生で聴きたい。
buna
時が過ぎるのが早くも感じるし、
正月がかなり前のことのようにも思える。
充実はしているものの、何かが欠けている。
この満たされない感覚。
逃げるも地獄、進むも地獄。
どちらにせよ。自分との闘いは続く。
「越えられない試練は与えられない」
などと言われても、“ほんとかよ”と。
「針の穴に糸を通すような」
そんな感覚で選択肢を選んでいく。
まずは冷静に考えて、考えて、
考えなくなるまで考える。
そうか、山に行きたいのかもしれない。
でもこの寒さの中、いく気にはならない。
別の何かを探すしかない。
buna
帰国予定だった今日8月31日、
僕が何をしたかというと、休日だというのに働き、
その上、インドで初めて眼科に行った。
先月中旬から片目の瞼が腫れては治って、
また再び腫れるという症状が出ていた。
感染症らしいけれど、それ以上は詳しくはわからない。
「普通の感染症よ」と女医は言ったけれど、
なんだろう普通の感染症とは。
まぁ、何かしらでバイ菌が目に入ったのだろう。
それも腫れている片目だけではなく、
両目に感染症の症状があるというのは意外だった。
しばらく病院通いになる。
病院通いで一つだけいい事がある。
それは病院があるのが、
デリーからタクシーで30-40分のところにある、
グルガオンという日系も含む外資系のオフィスや
住居が多く構える新興街で、
日本食屋が多いということ。
さて、8月に聴いていたのは、テクノ系が多い。
インドでもDJがしたくなって、わかりやすい音楽を集めている。
buna
TECHNO
ROCK
目標という言葉が突然頭に浮かんだってことは、
ここでの生活に慣れることが、
まずは目標だったので、
次のそれが必要になったのかもしれません。
楽しむこと。心身を良い状態に持っていくこと。
これかもしれません。
続くコロナ禍
日本は第7波で1日当たりの新規感染者数20万人
という記録的な感染者。
インドは今のところ緩やに増えている状況だ。
街でマスクしている人はあまり見かけない。
しかし、ショッピングモールによっては
マスクなしでは入れないところもある。
タクシーやデリバリー業務の方はマスク着用が
義務付けられているようだけれど、
守っている人は少ない印象。
僕はコロナというより、
大気汚染対策でマスクは出来るだけしている。
こちらに来てから、気管支炎が悪化しており、
通院することも考え始めている。
異国の地では病院は避けたい。
命を削ってでも、挑戦しなければいけない時がある。
そう自分に言い聞かせている。
buna
大気汚染の酷さ、これが世界最悪と言われている街か。
咳が止まらなくなることがある。
咳で目が覚めることもある。
時々、これ本当にこのままここにいて大丈夫か?
と不安になることがある。
日本はもう先進国ではない。
2020年代半ばには日本のGDPを追い越すと言われるほど、
現在成長中のインド。
一方、日本はどこまでの変化、成長があったのか。
日本はもう先進国ではない。
この感覚はやっぱりもっと受け止めなければいけないのだろう。
ただ、先進国である必要はなくて、新たな日本らしいポジション、
尊敬されるポジションを見つけるべきだ。
2025年に数十万の日本の会社が黒字倒産すると言われているらしい。
それは後継がいなかったり、デジタル化についていけなくなった、
高年齢化した経営陣が原因らしい。
そんな会社でもインドと共に、希望を掴めるかもしれない。
そんな胸が躍る話を少し耳にした。
buna
もうすぐインドに来て1ヶ月。
前回の記録を塗り替えた。
色々不便なことだらけで、
大気汚染で咳き込むことも多いけど。
不思議とまだ日本に帰りたくなっていない。
まだここで見ないといけないものがあるような気がしている。
その前に、仕事できているので帰れないのだけど。
世界のリアル
今日、タクシーの窓から壊れた街並みを眺めて気づいたことがある。
人間の卑しさ、弱さや儚さ。
人生の不平等さや苦しみ。喜び。
そんなものが、ここインドでは分かりやすく、
目に入ってくる。
日本では異常な潔癖症の裏に隠れて見えてこない。
英国にいた頃は、地球に生きているという感覚があって、
閉塞感を一掃しできてそれが嬉しかった。
ここインドではまた別のこの地球、世界のリアルを感じられる。
この世界を理解するには、いい環境だ。
buna
2度と来ることはないだろうと、疑いもしなかった国インド。
再び9時間かけてその地を踏む。
40℃という暑さの割には、日本の夏よりもしんどくはない。
混沌と深度
インド編 Season1
始まります。
buna
今日で、僕の日本での生活は終わり。
9時間の移動で、明日から新たな地で、
シーズン1を始める。
噂ではシーズン3、またはシーズン5まで続くらしい。
どんな生活になるのか、今は予想がつかない。
背負った責務を全うすると同時に、
芸術家としての活動もしていく。
コネクションは十分揃っているので、
あとは自分で制作の環境を整えられるかどうかだ。
人生、まだまだこれからだ。
buna
今住んでいる部屋に住んで5年目、
こんなに気に入った部屋は今までなかった。
早ければ、年内には引き払うことになるので、
とても寂しい。
何しろ、いつ日本に本帰国できるかわからない。
こうやって晴れた空と雲を眺めているだけで、
幸せな気持ちになれる。
そこを一機の飛行機が飛んでいく。
あと1週間で、僕はあの飛行機に乗ることになる。
さて、荷造りだ。
buna
この世界はいくつもの層になっている。
見慣れた街も、
例えば、稼いでる額によって
見える層が変わってくるらしい。
自分が見たい層はどこだろう。
buna
既に日本を離れた頃のスケジュールが出てきている。
来日しているインド人のビジネスパートナーに、
何が怖いのか?と聞かれた。
便利で安全な社会から離れるのが怖いというか、
不安なのかもしれない。
残り2週間を切り、会いたい友人が多過ぎて、
会いきれなそうだ。生きて帰還しなければ。
これはマインドゲームだ
フェーズの変化を感じている。
あの日、感じた歯車の狂いは、
このせいだったのかもしれない。
前に進むため、深化するために、
現実や自分自身から逃げない。
これはマインドゲームだ
自分が選んだ選択肢の結果が今ここになる。
ここではないどこかへ。
試しに言ってみる。
もっと楽しんでやる。
もっと人生を楽しんでやる。
buna
誕生日だというのに、
スケジュールの関係で、
またしても両腕に二本ずつワクチンを打つことになった。
副反応で怠いまま、オンラインミーティング。
こんな時は映像はオフで良いのか。
この新しい習慣には、
マナーというものが確立されておらず、
まだまだ戸惑う。
この世界はクソなのか
「この世界はクソだ」という世界観。
つい最近まで100%共感できた。
何かがきっかけで、
そう言っている人間自身が
クソフィルターを通してしまっているのでは?
という仮定をたててみている。
その原因は、外界ではなく、
内側にあって。
問題の本質を見失ってはいないだろうか。
もちろん、この世界にはクソなことが多い。
未熟な人間が生きている場所だから、
それは仕方ない。
だから、自分の未熟さに目を見張り、
この世界をクソに
自分自身がしていないかどうか。
目の前にあることは
自分が選んだ選択肢の結果だと。
問題から目を背けて楽な方を
(時には逃げてもいい)
選ぶことなく。
闘え。
と自分自身に言っている。
buna
残りの日本での日々を噛み締める。
後いくつ作品を完成させることができるだろう。
前回行ったときは1ヶ月ほどで、
逃げるようにして帰国したけれど。
今回は仕事なので、
そういうわけにはいかない。
そして、前回とは別世界と言っても良い
眺めを見ることになるだろう。
今はまだ不安の方が大きいけれど、
インドを経由しなければ、
僕にこれからの人生はないようだ。
混沌と深さを、染み込ませようと。
今は考えている。
掴んだチャンスを
ポジティヴな力に変えた者勝ちだ。
buna