QUEST FOR THE CENTREPIECE by buna

Archive for the ‘cinema’ Category

【映画】『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』(2019)


ワイヤレスへと移行していくと思われたイヤホン。
再び有線型が流行り始めているとか。
僕も優先型を使っている。

ワイヤレスはコードが
邪魔にならなくていいのだけれど。
充電しないといけないし、
幾つもプレイヤーを使っている僕には、
切り替えが面倒なのだ。
詳しくはこちら


中年になっても、夢を

泣ける映画というのは、
なかなか出会えないのだけれど。
久々にこれがそれ。

レコード屋というシチュエーションと
中年になっても、夢を持っていて、
音楽愛がある姿に共感してしまったのかもしれない。

またまたバンドがやりたくなる。

現在、Netflixで観られるので、
気が向いたらどうぞ。

さて、明日はブルーマンデー。


【映画】『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』(2019)
あらすじ:
ミュージシャンだったフランクは、
NYでレコードショップを営みながら、
シングルファーザーとして娘を育ててきた。
この夏でフランクは店をたたみ、
娘はロサンゼルスの医大に進学。
ある日、二人がデジタル音楽配信サービス
「Spotify」にアップロードした曲がバズる。

【映画】『パターソン』(2017)


三連休、遠く西の方に行く計画はあったのだけれど、
この状況ではそんな気にもならず。
いつも通り、映画と音楽漬けになって過ごす。

残りの人生をこんな風に過ごしていくのかもしれない。
空虚感が部屋に広がっていく。
それを消す去るために残り3時間半、
日付がかわるまでに、いくつかの選択肢を引っ張り出す。


『パターソン』(2017) 

ジム・ジャームッシュの映画というと、
アート系の学生がアート系ぶって話題にあげる。
そんな印象(偏見)を僕は持っている。

確かにシャレている。理由はわからないけどシャレている。
ポストカードになりそうなシーンが多い印象だ。

『パターソン』では光が綺麗だった。
そして、イラン人女優のゴルシフテ・ファラハニも美しい。
特に派手なハプニングが起きるわけでもなく、
ジム・ジャームッシュの映画らしく、
淡々と進む。

詩が出てきたり、知的な会話をする人、
愛に生きる人。コインランドリーでラップの練習をする黒人。
愛らしい登場人物が魅力の映画かもしれない。

シンプルな人生を、愛と共に生きられる日が僕にも来るのだろうか。

【あらすじ】
ニュージャージー州パターソンに住む
バス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。
彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)
にキスをして始まる。
いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、
心に芽生える詩を秘密のノートに書きとめていく。
帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。
バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。
そんな一見変わりのない毎日。
しかし、パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、
思いがけない出会いと共に描く、
ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

https://longride.jp/paterson-movie/

buna

【映画】『セッション』(2015)




「逃げる(去る)が勝ち」の場合もあるけど、だいたいは諦めずに立ち向かった者だけが勝てる。
ただ、闘う場所を間違えちゃいけない。その判断はどうしたらいいのだろう。
努力を努力と感じない場所? 残念ながら答えは見つかっていない。

映画『セッション』

これは歴史に残る偉大なドラマーを目指す学生と熱血(鬼)教師の話。
才能を引き出したり、伸ばすために、教師はどう接するべきか。
限界まで追い込んで、狂気スレスレのところで挑む。
これも一つのやり方だろう。

しかし、これには心身の限界に達して壊れてしまうリスクがある。
そんな危うい激流に進化の扉はあるようだ。

自己の狂気の度合いと作品の進化のそれは比例する。
これは経験談で、持論。

どうあれ、生き残った人間だけがたどり着ける場所がある。
去年の夏からトラブル続きの僕には、勇気をもらえた映画だった。

映画『セッション』の詳細は以下でどうぞ。
http://session.gaga.ne.jp/

【映画】『64(ロクヨン)』




久々に試写会に行ってきました。
『64(ロクヨン)』という警察、事件モノです。
昭和64年と言うと、ちょうど僕が小学校を卒業した頃でした。
すっかり忘れてましたが、一週間しかなかったらしいです。

その短い期間に起きた誘拐殺人事件が題材でした。
出演者が豪華で、主役を張れるような人たちばかり。
演技力も高い人が多いので、
見た目だけで人気があるような人は、浮いてしまいます。
また、昭和的ではない演技をしている人もですね。

この昭和的というのは、どういうことかというと、
全身全霊で演技をするというような、
悪く言えば、暑苦しさなのかもしれません。
時代遅れと言われている、この暑苦しさ。
この映画ではたっぷりと味わえます。
(僕もこの時代遅れのタイプの人間です)

日本映画特有の、もしくは日本社会特有の閉塞感、
それが息苦しく、しんどくさせ、現実逃避はさせてくれません。
逆にこれが面白さであり、
これを打開するヒントが散りばめられていたりします。

後編を観るのが楽しみです。
詳しくは以下で!

http://64-movie.jp/

buna

【映画】METALHEAD

bunaさん(@buna)が投稿した写真




ナタリー・ポートマンというと、僕らの世代だと映画『LEON』の娘役。
と言えばだいたい通じます。最近だと『ブラックスワン』になのでしょうか。
その二つの映画も含め、今まで彼女が出演した映画を幾つか観たことがあります。
ただ、彼女のこんなにも垢抜けない、冴えない女性の演技は初めて見たような気がします。

だいたいの内容は以下のトレイラーで。



母の死からなかなか立ち直れない13歳の少年とその父親の前に突然現れる、このメタル野郎。
『インセプション』に出演したことで知られる、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じています。
アメリカのメタル好きが喜びそうな滅茶苦茶な言動ばかり。
しかし、そんな彼にその親子が触れて、立ち直っていくホームドラマです。
たまにはこういうのも良いですね。

印象に残ったセリフは、
「人生は雨の日の散歩。避けることも可能だし、濡れ続けることも可能」
(字幕の翻訳は、「避けるのも濡れるのも自由」というようなものでした)

buna

《映画》『BLOW』夢を使い果たして〜

Hello Thailand!


先週は雨の日が続き、我が家はカビとの戦いでした。
数日前から良い天気が続いているので、
窓を全開にして風通しを良くしています。
ただ、家の前の公園から砂埃が飛んで来ています。


『BLOW』夢を使い果たして男はアメリカを手に入れた

先週から仕事が落ち着いたので、
貪るように映画を観ています。
映画は意外とミニシアター系よりも、
メジャーな作品を観ることが多いです。
(単純に、近場のレンタルストアに置いて無いだけかもしれません)
日本映画も、5回に一回借りる程度でしょうか。

先日観たのはジョニー・デップ主演の『BLOW』(2001)。
70年代に実存した伝説のドラッグ・ディーラーの成功と家族の話です。
大金を掴んだ人間が、何を得て何を失ったか。
僕が大金を掴むことは、無さそうですが。
利潤主義で生きることのリスク、
それを垣間見た気がします。

「人は自分の人生から学ばなければならない。
そして、自分の生き様の審判は、人生が行う」
「金は幻」
(そのままではありません)
というセリフが印象に残っています。

そして、この映画の影響で、
80年代風のジャージが欲しくなってます。
以外と感化されやすいのです(苦笑)

buna

【映画】100歳の少年と12通の手紙

miguel's new place
Year:2008 バルセロナの友人宅にて


戦後からバブル時代まで、多くの人間が仕事に明け暮れ、
家族と過ごす時間も少なく、家族や自己との対話の時間などをおざなりにして来ました。
他にも理由があるにせよ。これが人間や地域との関係性が軽薄になった理由の1つと言われています。

渡英する以前、理由のわからない違和感があり、大きな変化を自分で起こさなければ、
その淀んだ状況から抜け出せない。そんな脅迫観念に近いものがありました。
そして、海外生活を経験し自分の求めている生活、人生像の明確なたたき台ができました。
少しずつ変わりつつあるとはいえ、この国ではまだまだ難しく、
それは経済的弱者となることを受け止めざるおえません。
このジレンマをどう解決するか。これが今の自分の大きな課題の1つです。
大切なものを、当たり前に大切にしたいだけなんですけどね。


【映画】100歳の少年と12通の手紙

この映画は10歳のオスカーが、重い白血病にかかり、
自分に残された命が残り数週間ということを知ってしまうことから始まります。
そして、宅配ピザの配達をしている自称元女子プロレスラーのローズとの出会いが、
その彼の残り短い人生を大きく変えます。内容がわかってしまうとアレなので、
あらすじはこのへんにしておきます。

毎日を全力で生きるというのは難しく、
無駄な時間の使い方をしてしまうこともよくあります。
いつ死んでも良いように、できるだけ後悔のない時間の使い方をしなければと
あらためて考えさせられました。

映画のセリフの中で、若い頃はバカでも楽しめるけど、
年老いるまでに洗練されなければいけない。
身体を動かさなくても、楽しめるよう知的喜びを得る術を手に入れなければ。
そんな内容のものがあります。これはかなり納得な意見でした。

自称元女子プロレスラーのローズは、離婚したばかりで、
愛することも、愛されることをも拒絶していました。
死を目の前にしたオスカーとの出会いが、少しずつ彼女を変えていきます。
彼女が抱えていた闇は、人と深く関わることや離別への恐怖だったように感じます。
そして、過去を足かせにするのではなく、未来を切り開く知恵にすることを
学んでいたようにも見えました。

フランス映画の多くは、どうも答えを提示してくれません。
観た人に感じさせ、考えさせることを美学としているようにも思えます。
フランス人の個人主義というのは、
自分で考えることを重要視した結果なのかもしれません。

自分が死を待つベッドの横に、そのときどんな人がいるか、
どんな人がいて欲しいか。想像するのは少しまだ難しいですが、
長年支え合ったパートナーや友人たちにはいて欲しいものです。

buna

【映画】『La haine(邦題:憎しみ)』ここまではまだ大丈夫




20代の頃に好きだった映画の1つ『La haine(邦題:憎しみ)』1995(フランス)、
これはパリ郊外のバンリューを舞台にした人種差別を扱った映画です。
(サントラはフランスのヒップホップ満載)
この映画の冒頭で繰り返される、ビルから飛び降りた男が言った
「ここまではまだ大丈夫」「ここまではまだ大丈夫」「ここまではまだ大丈夫」
というセリフが印象的です。


ここまではまだ大丈夫

自分はギリギリまで行かないと決断しないことが多く、
「ここまではまだ大丈夫」「ここまではまだ大丈夫」「ここまではまだ大丈夫」
そう同じように心の中で繰り返すことがよくあります。

できれば面倒なことは避けて、楽な方に進みたいですよね。
でも、楽な方に進んだつもりが実は苦しい道のりだった。
そんなことが今まで何度もあります。

きっとその時は何かしら楽できたかもしれませんが、
結局その代償は払わなければならないようです。
下手したら後回しにした方が、
もっと面倒で辛いことになるということもよくあります。
今もそういう状況になっていますし。

なので、目の前にある問題や課題をできるだけ逃げずに向き合って、
その対象が目の前から消えるまで、勇気を持って闘うようにしています。
強い人間と勘違いされそうですが、実はそれが一番痛みの少ない選択肢で、
強いのではなく、自分の弱さを知っているというだけだと思います。

buna

【映画】CONTROL




酒も美味しいけれど、その一杯分で映画が何本か借りれることを、
忘れちゃいけないな。と。映画は誰かや何かの人生や時間を疑似体験させてくれ、
そこで感じ、考えることで学ぶことが多いです。


Love Will Tear Us Apart

Joy Divisionというバンドは音楽好きの間では伝説的なバンドです。
23歳という若さで首を吊ったヴォーカルのイアン・カーティスの悲劇が
更に彼らを伝説にしていると言っても過言ではないかと。

初めて彼らの音を聴いたときは、まだ自分は10代。
その暗さ、退廃性が理解できませんでした。
確か20代の後半、または30代になった頃にやっとリアルな音として、
心に響きました。英語が少し理解できるようになった時期と、
もしかしたら重なっているかもしれません。

このバンドの哀しい結末は知っていたので、それを敢えて映画で観る気があまり起きませんでした。
何がきっかけというわけでもなく、本屋や図書館、レコード屋でやるのと同じように、
背表紙を眺めてピンっと来て手に取っただけでした。

山から海に水が川となって流れるように、人間の心は色々なものに影響を受けながら、
蛇行したり、幾つかに別れたりしながら前に進みます。
まっすぐに生きたくて、心がけていても、あるとき無意識に、
事故的に、そして悪戯に何かに出会い、影響を受けてしまいます。
良い影響だけであれば良いけれど、そんなにこの世界は良いところではなく、
もがき苦しむようにできているとさえ思えてしまいます。

そんな人生や人の心の危うさ、儚さみたいなものをこの映画を観ていて感じました。
絶対的なモノ、変わらないモノなど存在していないのかもしれませんが、
変わらないで欲しいモノや、変わりたくないモノもあります。
例えばわかりやすいのが、誰かに対しての愛情。
でも、この愛情も人を変え、時に人と人を引き裂くこともあるわけで、
僕らに強く影響を与え、狂わすものでもあります。
それを歌ったのがこのJoy Divisionの名曲「Love Will Tear Us Apart」(1980)だと思います。

このバンドに希望があるとしたら、イアン・カーティスの死後、残りのメンバーがNew Orderとして、
今でも世界的に人気のあるバンドとして活動し続けていることです。
どんなに苦しく蛇行しようとも、生き抜き、信じたものを追い続けることの意義を、
ここに見いだすことができます。
変わることを恐れず、一歩一歩1つ1つの選択肢をできるだけ慎重に選び、
今を大切に生きるしかないですね。

buna

【映画】『ヒューゴの不思議な発明』- それぞれの役割を –

Untitled


映画はイギリス映画が一番好きだ。
でも、国は関係なくメジャーなものから、ミニシアター系のものまで、
そのときの気分や、“流れ”で観ることが多い。

先日は友人の希望で『ヒューゴの不思議な発明』を観た。
3Dの映画を観たのはこれが初めてだった。
その最先端の映像技術は予想以上に楽しめて、
3Dでない映画を観たときに物足りなくなってしまうのでは。
と不安になったほどの体験だった。

内容は大人から子供まで楽しめて、
もし自分に子供がいたら一緒に観たい映画だ。

それぞれの役割を

この映画の出演者はみな、何かを修理している。
まるで人間は“壊れて”この世に生を受け、
サグラダファミリアのように、修復しながら構築し、
また壊れては修復して構築する。

今人気のAKB48にも、K-popにも役割があるように、
それぞれには役割があり、修復と構築の繰り返しの中で、
それを見つけていかなければならない。

人生には何かしら目的がある筈だし、
ある筈だと信じていないとやってられない。

マーティン・スコセッシ監督の、
映画への愛が溢れんばかりにスクリーンに映し出されていた。
自分にはあのような愛が、芸術に対してあるのだろうか。

答えにつまる。

どうかみんなにハッピーエンドを。
いつか必ず。

『ヒューゴの不思議な発明』 オフィシャルサイト
http://www.hugo-movie.jp/

【映画】ポロック・2人だけのアトリエ




芸術家は人間的に大きく欠けているモノがある。そう感じることが多い。
それを補うために芸術があるとも。

こんなことを友人に言われたことがある。

「bunaはそのままで良いよ。人間的にはかなり欠けているところもあるけれど、
それを治してしまったら、きっと芸術の才能が鈍るよ」

あたたかい嬉しい言葉と受け取ることもできるけれど、正直、複雑な気分だった。


豊な感受性ゆえの苦しみ

『POLLOCK』(邦題:ポロック・2人だけのアトリエ) (2000)
というジャクソン・ポロックを題材にした映画を観たことがある。


ポロックは豊な感受性ゆえに、精神的に不安定で破滅的な“弱い”人間だった。
そんな彼をマネージャーとして、ときにプロモーターとして支えた奥さん。
そんな夫婦を描いたヒョーマンドラマだ。


芸術家と呼ばれる人間のパートナー、奥さんになることは大変なことだろう。
それが天才と呼ばれるほどの芸術家であれば尚更だ。
うまくやるには、旦那への人間としての愛よりも、
芸術家としての尊敬、愛が大きくなくてはならないのかもしれない。


結論を言うと、特にお薦めの映画ではない。


ポロックの弱さには共感できたとしても、例えば酒癖の悪さや浮気、
そういう“典型的な20世紀の芸術家”の姿に共感できなかった。
正しく言うと、共感したくなかった。

彼はキュビズムと対峙できるムーブメント、抽象表現主義を起こすことに成功した。
しかし、そのスタイルを壊す勇気を持たず、
次の段階に進もうとしない姿勢が、観ていてもどかしかった。
その結果、彼がピカソを時代遅れにしたのと同じ様に、
アンディ・ウォーホルが代表するPOP ARTに、今度は彼自身が時代遅れになった。


最終的にポロックは、飲酒運転をして交通事故で人生を終える。
同乗していたのは、彼の奥さんではなく、愛人だった。
まさに20世紀にありがちな結末。
“アート界のジェームズ・ディーン”と言われたとか。


エンディングでトム・ウェイツの“The Time is Turning”
が流れたことによって、この映画の評価は少しだけ上がる。


buna


現在、国立近代美術館でジャクソン・ポロックの展示会がやっている。
http://pollock100.com/

【映画】ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

Extremely Loud and Incredibly Close
(129min/2011/米国)


自分の考えを言葉でも表現できるようになりたくて、
ひょんなことから編集者になって、言葉と向き合い、
英国に渡って更に言語に興味が出た。
不自由な英語もさることながら、母国語さえ正しく使えないことに危機感を感じ、
こうやって何年もブログを書いて、その訓練をしている。


【映画】ものすごくうるさくて、ありえないほど近い


トム・ハンクスが出演する映画は滅多にハズレがない。
『グリーンマイル』(1999年/米国)で大泣きして以来(実は涙もろい)、
そういう信頼を彼には置いている。
今回も彼はその信頼を裏切らなかった。

9・11で最愛の父を亡くした少年オスカーは、
クローゼットの壷の中から1本の鍵を見つけ、
それが父親からのメッセージだと信じ、
その鍵穴を探すために、ニューヨークの街へ飛び出していくというストーリー。

大事な人を亡くした人間が、その喪失感と悲しみをどうやって乗り越えるか。
そのヒントがこの映画にはある。

(しかし、この映画を観たからと言って、
その痛みから救われるほど実際は簡単ではない)

その受け入れがたい事実に混乱し、悲しみもがく姿をうまく表現したのは、
主人公のオスカーを演じた、映画初出演のトーマス・ホーン。
彼の演技力は、初めての演技とは思えないほど、心に痛いほど迫るものがあり、
今日本で話題の子役とは比べ物にはならない。

印象に残ったセリフは、
『あるとき恐怖と向き合い、それを乗り越えて進まなければならない』

さよなら、さよなら、さよなら(淀川長治風)

公式サイトは以下
http://html5.warnerbros.com/jp/elic/

buna

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