
もうすぐインドに来て1ヶ月。
前回の記録を塗り替えた。
色々不便なことだらけで、
大気汚染で咳き込むことも多いけど。
不思議とまだ日本に帰りたくなっていない。
まだここで見ないといけないものがあるような気がしている。
その前に、仕事できているので帰れないのだけど。
世界のリアル
今日、タクシーの窓から壊れた街並みを眺めて気づいたことがある。
人間の卑しさ、弱さや儚さ。
人生の不平等さや苦しみ。喜び。
そんなものが、ここインドでは分かりやすく、
目に入ってくる。
日本では異常な潔癖症の裏に隠れて見えてこない。
英国にいた頃は、地球に生きているという感覚があって、
閉塞感を一掃しできてそれが嬉しかった。
ここインドではまた別のこの地球、世界のリアルを感じられる。
この世界を理解するには、いい環境だ。
buna
日本に帰りたくはなっていないけれど、
いつまでここにいるのだろう。
そんな疑問はある。
まだ非日常
デリーの南西にあるSarojini Nagarマーケットへ。
この日も44℃の暑さで、
外にいられる時間に限度があった。
このマーケットは政府関係者の住む、
2005年に起きた爆弾テロの犠牲者だったと思う。
その日は、その老人の顔が頭から離れなかった。
buna
44℃がどんな感じだと言えば、
確かにドライヤーを吹き付けられているようだ。
と言えば想像しやすいかもしれない。
そして、涙液が干上がっていくような感覚にもなる。
計画中のアートプロジェクトの下見のために美術館にいく前に、
初のKhan Marketへ。
週末だというのに人がまばらなのは、暑さの為か。
ご覧の通り、マスクしている人の方が少ない印象だ。
日本ではインドではカレーしか食べられない
と思っている人が少なくないけれど、
実際は美味しい洋食も食べられる。
インドらしいところへ行けと。
友人に言われたけれど。
しばらくは、こういう中産階級レベル以上の
生活を今回は覗いていたい。
buna
明日で1週間。毎日が冒険だ。
インドルピーは日本国内で両替ができず、
インドの空港での両替はレートが悪いということで、
ケチって両替をしなかったことで、いろいろな人に迷惑をかけた。
初日
真夏のインド、到着すると15時台で40°。
タクシーの運転手は、工事現場に停車すると
「友達に会ってくるから待っててくれ」と
僕を車内に残して車を降りようとした。
まだ雨季ではないので珍しいことらしいけれど、
僕の人生はだいたいこうだ。驚かない。
用意された宿は、お世辞にも綺麗とは言えず、
窓も少なくて閉塞感がきつかった。
バスルームには大きなゴキブリ、
ベッドルームのエアコンと天井のファンは凄い音で唸り、
ほとんど寝られなかった。
確か前回来た時も、
天井のファンの音で慣れるまで寝付けなかったかもしれない。
これが初日のこと。