QUEST FOR THE CENTREPIECE by buna

Archive for the ‘India’ Category

インド、シーズン1終了


インド、シーズン1は大気汚染の影響で、
今日で終わりを迎える。

シーズン2は2月からスタートする予定だ。
舞台はムンバイが濃厚。アートと音楽の中心はやはりムンバイのようだ。

ここでの生活を振りかえってみてもまだ
「混沌」という言葉しか思い浮かばない。

今は、帰国が楽しみというほど実感がなく、
荷造りと、出国と入国の手続きが心配だ。

インド人の部下(と思ったことあまりないけど)
たちからの別れの挨拶の電話に、
いい仲間ができたことに気付かされる。

buna

そろそろ、日本に帰ろう


当然、日が暮れるのが早くなり、
18:30にオフィスを出ると真っ暗。
マスクをしているのに、口の中が埃っぽくなる。
目を守るためにメガネ。

「冬のインドはいいよ」と部下が言っていたけれど、
ディワリという光の祭典が近づいているからか、
夜になるとイルミネーションが少しずつ増えてきている。

破裂音は花火。綺麗なものではなく、ただ火花が散っているだけ。
でも、なんか冬のインドの良さが少しだけわかってきた気がした。
ただ、僕はタクシーの中からそれを見ていて、
まだ部外者。傍観している。

そもそも自分の人生さえ俯瞰してみがち。
何故に自分はこんなに不自由なのだろうか。
自分を自分で不自由にしている。

そろそろ、日本に帰ろう。
一旦帰ろうと思う。

buna

Hauz Khas Village



Piano Man Delhi https://www.thepianoman.in/


聞くところによると、日本は秋めいてきているようだけれど、
こちらは最高気温35℃のまま。
これでも涼しく感じることは増えたので、
一応、季節の変わり目。

そしてデリーはこれから最も大気汚染が酷くなる季節になるという。
既に感染症になっているというのに、
これ以上酷くなったらどうなるのだろうと。
早めの一時帰国も視野に対策を考えている。


Hauz Khas Village

デリーの文化の中心はHauz Khas Villageと言っていいようだ。
クラブやライヴハウス、ギャラリー、
カフェなどが立ち並ぶエリアになっている。
繁華街ではあるので、
治安が良くないことはすぐにわかる。

デリーに住み、音楽やカフェ文化を気軽に楽しむのであれば、
このエリアが一番だろう。
今住んでいるところはここまでタクシーで30分かかるし、
そもそも特に夜に一緒に行く人がいないので、
なかなか行けていない。

お近づきになりたい人たちはどの辺にいるのだろう。
マンチェスターに住んでいるときは、
レコード屋や本屋、セレクトショップに頻繁に通って友達を作ったけれど。
ここではそれが難しい。

 buna

これからはインドの世紀

両目の感染症はまだ治らず、
インド人の子供がなる感染症らしく、
日本にはない菌に感染してしまったらしい。
その上、眼圧が高めになっているので、
緑内障の可能性まででてきている。
恐ろしやインド。


「これからの10年だけではなく、
これからはインドの世紀(100年)になる」
というような見出しの記事を見かけた。
インドのビジネスマンが語ったものらしいけれど、
なんという自信だろうか。

インドは確かに発展してきている。
2009年に来た時と比べると、
かなり変わった。そもそも、
あの頃はスマホもなかったわけで、
今では、路上生活者のような人までもが、
スマホ片手に道路に寝そべっている。
タクシーもリキシャも、
Uberで以前よりは簡単に安全に使えるようになった。

しかし、
13億の人口の中で、2億人近くが貧困層と呼ばれている。
日本の人口より多い人たちが、厳しい生活を生きている。
街のいたるところが、日本人から見たら”壊れている”
インフラ(電力、運輸、通信、水道・衛生)がまだまだ整っていない。

デリーで言えば、周辺の砂漠だったようなところに、
新興住宅街ができ、ビルが立ち並んでいる。
古い街を囲うように新しい街ができていくのだろう。

一方で、新興住宅地の無味無臭さに馴染めない富裕層は、
これからも南デリーの富裕層が住むエリアに住み続けるのだろう。
そのエリアの近くには必ず、貧しい人たちが住むエリアがある。
そういう人たちは、富裕層の家庭でメイドをしたりして月数千円を稼ぐ。

歪な形で発展しているように感じるけど、
「貧富の差が広がる勢いすらない」日本と比べれば、
希望がある。

インド独自の発展の仕方をしていくのだろう。
日本はインドとの関係を良好に保ち、
衰退を止めなければならない。

僕はそんな大きな使命を背負っているのかもしれないけれど。
あまり気にせず、時に怠けて、時にワーカホリックと言われ、
コツコツとやっていく。

buna

AUG 2022 BEST ALBUM


帰国予定だった今日8月31日、
僕が何をしたかというと、休日だというのに働き、
その上、インドで初めて眼科に行った。
先月中旬から片目の瞼が腫れては治って、
また再び腫れるという症状が出ていた。

感染症らしいけれど、それ以上は詳しくはわからない。
「普通の感染症よ」と女医は言ったけれど、
なんだろう普通の感染症とは。
まぁ、何かしらでバイ菌が目に入ったのだろう。

それも腫れている片目だけではなく、
両目に感染症の症状があるというのは意外だった。
しばらく病院通いになる。

病院通いで一つだけいい事がある。
それは病院があるのが、
デリーからタクシーで30-40分のところにある、
グルガオンという日系も含む外資系のオフィスや
住居が多く構える新興街で、
日本食屋が多いということ。

さて、8月に聴いていたのは、テクノ系が多い。
インドでもDJがしたくなって、わかりやすい音楽を集めている。

 buna


TECHNO

ROCK

Fly to Mumbai


数日前から、両親がコロナの陽性反応が出たということで、
寝込んでいる。こう遠くにいると電話で話を聞くとか、
ネットで何かを注文して届けるとか、
そのくらいのことしかできない。
例え、日本にいてもしてあげられることは少ないのだけれど。


初のムンバイへ

あるプロジェクトの現地視察のため、初のムンバイへ。
映画「スラムドッグミリオネア」の舞台になったところだ。
空港に到着すると吸い込む空気が
デリーのそれと比べると綺麗な気がした。
しかし湿度は高く、肌にまとわりつく不快感があった。

来年にはここにもオフィスを構える予定なので、
この街とは長い付き合いになりそうだ。
それに、ニューデリーよりムンバイの方が好きな気がする。
こうやってあらためて、別の街に来てみると、
ニューデリーが殺伐としていることがわかる。

今月は休みが多いので、北の方に行ってみたい。
リシュケシュ、マナリ、ダラムシャーラ。
課題は、一人で6時間、12時間もかけて行くタフさが自分にあるか。。

buna

続くコロナ禍


目標という言葉が突然頭に浮かんだってことは、
ここでの生活に慣れることが、
まずは目標だったので、
次のそれが必要になったのかもしれません。
楽しむこと。心身を良い状態に持っていくこと。
これかもしれません。


続くコロナ禍

日本は第7波で1日当たりの新規感染者数20万人
という記録的な感染者。
インドは今のところ緩やに増えている状況だ。

街でマスクしている人はあまり見かけない。
しかし、ショッピングモールによっては
マスクなしでは入れないところもある。

タクシーやデリバリー業務の方はマスク着用が
義務付けられているようだけれど、
守っている人は少ない印象。

僕はコロナというより、
大気汚染対策でマスクは出来るだけしている。
こちらに来てから、気管支炎が悪化しており、
通院することも考え始めている。
異国の地では病院は避けたい。

命を削ってでも、挑戦しなければいけない時がある。
そう自分に言い聞かせている。

buna

音楽


朝起きたら右の瞼が腫れていた。
バイ菌でも入ったのだろうか。
なんだろう。この疲労感は。
相変わらず咳も出るし。
少し日本に帰りたくなってきている。


デリーのレコード屋

先週末にやっと行くことができたのが、
google mapで見つけたレコード屋。
これが想像していたレコード屋とはほど違くて、
高級住宅街の中にある完全にプライベートな場所で、
それも地下にあった。

看板が出ているわけでもなかったので、
もう少しで諦めそうになるくらいに、
見つけるのが大変だった。

その日は、レコードフェア&ミニライヴというイベントだった。
到着するとスチールドラムのライヴが始まるところだった。
初めての場所で緊張したけれど、
美しい音に癒され、久々のライヴを楽しんだ。

店の方からInstagramで、作品の展示を誘われたこともあり、
勇気を出して遊びに行ったのだけれど、
やり取りをしていた人がどの人かわからず、
一言も誰とも口を聞かずに店を出た。
これが積極性がないと僕が言われる所以だろう。

レコードのコレクションは王道ロックとジャズの中に、
ひっそりとPedro The LionやPortisheadという
オルタナ?インディー系があった。

ここから友達の輪を広げられたらいいけど。
こういう行動をコツコツと続けるしかないだろう。

buna

少しばかり疲れを感じる


展示会のために、アーティストの候補者リストを作っている。
インスタのフォロワー数を参考にはするけれど、
それだけで判断はしない。
自分の目と心を信じたいものだ。


少しばかり疲れを感じる

エアコンが部屋に付いているだけラッキーだと思うべきなのか。
でも、この国のそれは温度調整がどうもおかしい。
毎晩29度に設定していても寝ている間に極寒になる。

全て笑ってやり過ごそうと思っていたけれど、
正直疲れてきた。
何もかもが混沌としている。

少し休む必要があるのかもしれない。

いくつかの展示会の準備をしていて、
9月に予定している展示会に関しては、
僕は裏方に徹している。

buna

日本はもう先進国ではない


大気汚染の酷さ、これが世界最悪と言われている街か。
咳が止まらなくなることがある。
咳で目が覚めることもある。
時々、これ本当にこのままここにいて大丈夫か?
と不安になることがある。


日本はもう先進国ではない。

2020年代半ばには日本のGDPを追い越すと言われるほど、
現在成長中のインド。
一方、日本はどこまでの変化、成長があったのか。
日本はもう先進国ではない。

この感覚はやっぱりもっと受け止めなければいけないのだろう。
ただ、先進国である必要はなくて、新たな日本らしいポジション、
尊敬されるポジションを見つけるべきだ。

2025年に数十万の日本の会社が黒字倒産すると言われているらしい。
それは後継がいなかったり、デジタル化についていけなくなった、
高年齢化した経営陣が原因らしい。
そんな会社でもインドと共に、希望を掴めるかもしれない。

そんな胸が躍る話を少し耳にした。

buna

世界のリアル


もうすぐインドに来て1ヶ月。
前回の記録を塗り替えた。
色々不便なことだらけで、
大気汚染で咳き込むことも多いけど。
不思議とまだ日本に帰りたくなっていない。
まだここで見ないといけないものがあるような気がしている。
その前に、仕事できているので帰れないのだけど。

世界のリアル

今日、タクシーの窓から壊れた街並みを眺めて気づいたことがある。

人間の卑しさ、弱さや儚さ。
人生の不平等さや苦しみ。喜び。
そんなものが、ここインドでは分かりやすく、
目に入ってくる。

日本では異常な潔癖症の裏に隠れて見えてこない。
英国にいた頃は、地球に生きているという感覚があって、
閉塞感を一掃しできてそれが嬉しかった。

ここインドではまた別のこの地球、世界のリアルを感じられる。
この世界を理解するには、いい環境だ。

buna

まだ非日常


3週間が経ち、少しこちらでの生活にも慣れてきた。
でも、まだこのクラクションとこの独特な匂いには慣れない。
大気汚染の影響か、時々軽い喘息にもなることもある。

日本に帰りたくはなっていないけれど、
いつまでここにいるのだろう。
そんな疑問はある。


まだ非日常

デリーの南西にあるSarojini Nagarマーケットへ。
この日も44℃の暑さで、
外にいられる時間に限度があった。

このマーケットは政府関係者の住む、

高級住宅地に囲まれていて、
2005年にそれが原因だと思われる
爆弾テロが起きた場所でもあった。

偽物はもちろん、安いものが売られていて、
来ている人もそれ相当の人たちが多かった。
しかし、ボリウッドスターなども来ることがある場所というので、
上野のアメ横みたいなところなんだろうか。

時計やエアポッド(偽物)、香水や靴磨きの押し売り、
リキシャ(トゥクトゥク)への強引な勧誘、
ゆっくり歩くこともできず、
写真撮影もかなり警戒しながらしなければならなかった。

物乞いをしてきた車椅子に座った老人がいた。
その人の顔を見たら鼻が溶け落ちて半身が焼け爛れていて、
頭蓋骨が露出しているかのように見えた。

2005年に起きた爆弾テロの犠牲者だったと思う。
その日は、その老人の顔が頭から離れなかった。

buna

44 degrees

44℃がどんな感じだと言えば、
確かにドライヤーを吹き付けられているようだ。
と言えば想像しやすいかもしれない。
そして、涙液が干上がっていくような感覚にもなる。

計画中のアートプロジェクトの下見のために美術館にいく前に、
初のKhan Marketへ。
週末だというのに人がまばらなのは、暑さの為か。
ご覧の通り、マスクしている人の方が少ない印象だ。

日本ではインドではカレーしか食べられない
と思っている人が少なくないけれど、
実際は美味しい洋食も食べられる。

インドらしいところへ行けと。
友人に言われたけれど。
しばらくは、こういう中産階級レベル以上の
生活を今回は覗いていたい。

buna

The First Day


明日で1週間。毎日が冒険だ。
インドルピーは日本国内で両替ができず、
インドの空港での両替はレートが悪いということで、
ケチって両替をしなかったことで、いろいろな人に迷惑をかけた。


初日

真夏のインド、到着すると15時台で40°。
タクシーの運転手は、工事現場に停車すると
「友達に会ってくるから待っててくれ」と
僕を車内に残して車を降りようとした。

9時間のフライトを終えほっとした矢先にこの緊張感。
 
すると運転手は一本電話をかけた後、
「後でいいや」と諦めた素振りをして再び車を走らせた。
しばらく僕は携帯を緊張感と共に握りしめていた。
突然砂が舞い上がり、通りの人たちが目を細める。
その後、数分もすると今度はスコールが始まって、
フロントガラスに大量の雨が叩きつけ、雷がなる。

まだ雨季ではないので珍しいことらしいけれど、
僕の人生はだいたいこうだ。驚かない。

用意された宿は、お世辞にも綺麗とは言えず、
窓も少なくて閉塞感がきつかった。
バスルームには大きなゴキブリ、
ベッドルームのエアコンと天井のファンは凄い音で唸り、
ほとんど寝られなかった。

確か前回来た時も、
天井のファンの音で慣れるまで寝付けなかったかもしれない。
これが初日のこと。

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